「在宅医療の薬剤師に転職したいなと思ってるけど、そもそもどんな仕事なんだろう?」
「私でも在宅医療の薬剤師になれるのかな?」…と思っていませんか?
実は今、在宅医療の薬剤師の求人が増えてきています。
病院や調剤薬局、ドラッグストアとの大きな違いは「患者さんのいる自宅もしくは介護施設に直接訪問して薬の説明をする」ということです。でも、ただ訪問して薬の説明をすればいいという訳ではありません。病院や調剤薬局とはまた違った、大切な役割があるのです。
在宅医療の薬剤師とはどんなお仕事なのか?
在宅医療で働く薬剤師は、配属先は地域密着型の調剤薬局になります。
でも実際の仕事は調剤薬局の外来ではなく、患者さんのお宅に訪問することです。一件ずつ患者さんのお宅に訪問して薬の説明をし、「薬を毎日、決まった量を飲めているか」という服薬管理を行います。
イメージでいうと、下の動画みたいな感じです。
患者さんのお宅に訪問しますので、患者さんの家族にも薬の指導を行います。コミュニケーションがとても大切なお仕事です。
もう一つ、他職種連携も薬剤師の大切なお仕事になります。在宅医療では医師を始め、看護師やケアマネージャーと連携をとる必要があります。きちんと患者さんが薬を飲めているかはもちろんですが、薬剤師の立場だと意外と患者さんが心を許してくれるんですよね。
「看護師さんには言えなかったけど、実は薬をちゃんと飲めてなくて…」というような感じで。薬を飲めてないのはいけないことですが(汗)、その患者さんの本音が今後の治療の方針に関わってくるんです。そこで薬剤師が、患者さんの本音を医師に伝える役目もあるのです。
在宅医療の薬剤師の仕事内容を知ろう
「在宅医療の薬剤師」とは、どんな仕事内容を思い浮かべますか?
実は在宅薬剤師の仕事内容は、患者さんが「自宅にいるのか」それとも「施設にいるのか」で業務内容は少し異なります。大きな違いとしては、以下の3つです。
在宅医療の薬剤師の働く場所
これまで、在宅医療・訪問医療というと訪問看護の医師や看護師がメインに携わっていましたが、現在は薬剤師の存在も必要不可欠となってきています。
訪問看護ではケアマネージャーが患者さんの介護や治療のケアプランを立て、看護師はそれに基づいて介護や看護を行います。
しかし実際の訪問看護の現場では、看護師が薬の説明や患者さんがきちんと薬を飲めているかどうか確認しなければならない状況なのです。
訪問看護師が患者さんのお宅に訪問して滞在する時間は、患者さんによって違いますが大体一件につき30~60分。本来であれば訪問看護師の仕事というのはバイタルチェックや褥瘡、清拭、家族への指導がメインになります。
しかし実際の現場では薬の説明や、きちんと服薬されているかのチェックで時間がとられてしまい、看護師がやるべき仕事ができていないという状況。
これは薬剤師も在宅医療に携われば、看護師の負担を減らせますよね
在宅医療の薬剤師の仕事:個人宅の場合
個人宅に訪問する場合は、服薬管理が中心となります。
ドクターの診察に同行することはほとんどなく、処方医からの指示によって患者さんに処方を行います。あとは患者様の健康状態の確認をします。流れとしてはまず、調剤薬局にて処方箋を調剤します。それからドクターや看護師、ケアマネージャーと患者さんの情報を共有。その後、患者さんの自宅に訪問し、薬を届けます。
その際、患者さんやそのご家族に服薬指導や残薬管理、副作用の確認を行います。在宅医療の薬剤師は薬局業務とは違い、通常扱うことのできない処方を経験することができます。
在宅医療の薬剤師の仕事:介護施設の場合
介護施設に訪問する際、薬剤師個人で訪問するのではなく、ドクターの往診に同行することになります。基本的に処方箋のカンファレンスに参加。処方を提案し施設の職員へ処方箋へのアドバイスを実施します。介護施設に対しては薬の配達はもちろんのこと、残薬管理や、服薬状況をチェックしていきます。介護施設へ訪問する場合、ドクターの往診に同行することになるため、高齢者特有の病と薬剤の関係性をより深く理解することができるのです。
在宅医療の薬剤師のメリット・デメリットとは
在宅医療の薬剤師のメリット
①患者さんとより密にコミュニケーションがとれる
在宅医療の薬剤師の場合、患者さんとより密にコミュニケーションが取れることが特徴です。
病院や通常の調剤薬局での業務であれば、患者さんに処方箋をしたら終了。特に病院(外来)の調剤であればものの5分以内で終わります。これではほとんど患者さんとの接点がありません。
しかし在宅医療の薬剤師であれば、患者さんとのコミュニケーションが大切になります。中には薬剤師を孫のように見てくれて、ドクターや看護師にも言えなかったようなことを薬剤師には話す、なんてこともあります。それが今後の治療に大切な役割を果たすこともあります。それが引き出せるというのも、在宅医療の薬剤師のやりがいともいえます。
②多職種との連携がとれるようになる
そもそも在宅医療は、当たり前かもしれませんが薬剤師だけでは成り立ちません。ドクターはもちろんのこと、看護師やケアマネージャー、介護スタッフとの連携(患者さんの情報共有)がとても大切になってきます。限られた訪問時間でいかに患者さんの服薬指導をし、患者さんの様子を知る。そこで得た情報の他の職種のスタッフ間で共有することが、次の治療へ繋がるのです。
③患者さんが安心して服薬できる
特に在宅医療の中でも訪問看護の場合、薬剤師の存在はとても必要とされています。なぜかというと、看護師が患者さんに服薬の説明をすることが多いからです。しかしそうなってしまうと看護師は本来の看護業務ができず、服薬の説明で終わってしまうこともあります。それに看護師は薬の専門家ではないので、十分に患者さんに薬の説明をすることもできません。そこで薬剤師が患者さんのお宅に訪問することによって、看護師は本来の業務に集中することができます。患者さんやご家族としても、薬剤師から服薬の説明を受けることができれば安心して服薬し治療することができるのです。
≪在宅医療の薬剤師のデメリット≫
①患者さんの個人宅にあがるということ
介護施設への訪問を除くと、在宅医療の薬剤師は患者様の個人宅にあがることになります。これは個々の薬剤師さんによって向き・不向きがあるといえます。もちろん慣れてしまえば問題ありませんが、初めての場合はなれるまで時間も必要になります。「患者さんのご自宅に上がる」ことに抵抗がある薬剤師はデメリットといえます。
②基本的に自分一人で判断しなければならない
在宅医療の薬剤師というと、患者さんへの対応に目を向けることが多いです。しかし実際の現場は薬剤師が一人で訪問することになりますし、自分一人で服薬の判断をしなければなりません。もちろん、今まで薬剤師の経験があれば一番良いですが、経験が浅い薬剤師さんもいるでしょう。そういった場合は特に教育体制の整っている調剤薬局を選んだ方がいいですね。一人で訪問する分、業務中に失敗して落ち込むことももちろんあるはずです。そんな中、調剤薬局の中でサポートする体制が整っていれば、より長く働きやすくなります。
在宅医療の薬剤師になるために:志望動機の書き方
ここまで在宅医療の薬剤師の仕事についてお話ししてきましたが、イメージはつきましたでしょうか?ここまできたら、次に問題となるのが志望動機です。
皆さんが在宅医療の薬剤師になる理由は様々だと思います。ですが、ありきたりな志望動機では内定をもらうことはできません。ここで大切なのは皆さんのこれまでの薬剤師経験です。それを踏まえ、以下の内容を書き出してみましょう。
- 今までどんな職場で、どんな薬剤の経験を積んできたのか(経験年数や業務内容)
- 今までの職場ではどんなことを学んだのか
- 今までの経験や知識を元に、在宅医療の現場ではどのように生かしていきたいか
- 数ある在宅医療を行っている薬局の中で、どうしてここの薬局を選んだのか
ポイントは「自分にしか書けない志望動機を作ること」です。そういった志望動機が書ければ、より在宅医療の薬剤師への道が拓けていきます。
在宅医療の薬剤師へ転職するには
みなさんは今までどんな方法で転職活動をしていましたか?
薬剤師の転職の仕方でよく耳にするのは、主に4つあります
転職したことのある人は、このうちのどれかのはず。
・ハローワーク
・求人情報サイト
・友達や家族、同僚からの紹介
・薬剤師専門の転職エージェントさん
私は全て試した結果エージェントさんを使うことになりましたが、
上の3つの方法で転職活動していて今までどこか不便に感じたことはなかったですか?
今の職場に転職する時、私もハローワークや求人サイト、知人からの紹介で仕事を探していた時もありました。でも、時間もないし思ったように求人が探せなかったんですよね。
ハローワーク(★☆☆☆☆)
まずハローワーク。給料とか勤務時間とか、勤務条件の情報はあるんですけど、情報はそれだけなのです。給料も「年収500~600万円」みたいな感じで幅が大きいです。
しかもハローワークの職員の人が、私のモデル給与を調べてくれる訳ではないので、自分が本当にその給料でいいのかも分からない状況。いい条件の求人があっても、不安で応募しなかったです。
うーん時間がない私には
転職サイト(★★☆☆☆)
次が求人サイト。求人サイトはハローワークに比べると情報も多いし、モデル給与も経験年数ごとに書かれているだけですが「◎◎万円くらいだろうなー」ってイメージはつきやすいです。福利厚生もばっちり書かれています。
でもここで不便なのが
「聞きたいことがあったら薬局に直接問い合わせないといけない」ことなんですよね。
直接薬局に問い合わせると名前聞かれるのがネックでした。。
まだ応募するか決まってないのに名前言わないといけないなんて(泣)
しかも私の場合興味のある薬局が5つくらいあったんですけど、なかなか仕事で時間も取れなくて問い合わせしようと思ってもできなかったです。これは不便。
友達や家族、同僚からの紹介(★★★☆☆)
それで、次が友達や家族、同僚からの紹介。
知り合いからの紹介だと、その調剤薬局の雰囲気とか人間関係とか「働いてる人じゃないと分からない情報」がたくさん教えてもらえました。
これはよかったですね。しかも知り合いからの紹介で面接に行くと、「採用ハードルが低くなる」という話も聞いたことがあります。
これは一番いいかも、、と思って知り合いからいくつか調剤薬局を紹介してもらったんですけど、やっぱり面接受けるのを辞めました。
どうしてかというと、知人が「働きやすい」と言われても、実際に自分に合うかどうかはまた別の話なんですよね。
それで仮に働きづらくて辞めようと思っても、紹介で入った手前辞めづらくなるだろうな…と思ったので辞めました。
それで、臆病な私が行きついたのは「薬剤師専門の転職エージェント」でした。
エージェントを使って転職して本当によかったと思っています。
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